今さら聞けないあれこれ 「サーバへ接続」

データを渡すにせよ残すにせよ、ネットワーク経由でのハードディスクやサーバの利 用が一般的になりました。たいていのOSにはサーバへの接続機能が標準機能として搭載されています。

サーバへの接続は、一度つなげてしまえばエイリアスやショートカットを利用して「なんとなく」使っているのも事実でしょう。 ですが仕事で使う以上、なにかあっても慌てるだけというわけにもいきません。

今回は、OSXの標準機能「サーバへ接続」について解説します。

「サーバへ接続」の使い方

server01

「サーバアドレス:」

サーバのURLやIPアドレスを入力します。
LANであればafp://192.168.11.200など半角数字とピリオドだけのIPアドレスを使うでしょうし、インターネットのサーバであればftp://target.domain.com/などドメイン名が多いと思います。

※接続プロトコル名://アドレス

接続プロトコルの部分に何も書かないと、OSX10.8まではAFP(Mac語ですね!)、10.9から可能ならsmb(Win語、ただしアップル訛りあり)で接続しようとします。
「OS X:SMB を使ってファイル共有に接続する方法」 http://support.apple.com/kb/HT5884?viewlocale=ja_JP

注意として「聞こえてるけど聞いてない」反応、処理もあります。接続できても見えるだけ、修正不可でダウンロードだけだったりして。

「よく使うサーバ:」「+」

+ボタンをポチっと押せば「サーバアドレス」フィールドのアドレスが下のウィンドウに移動します。削除は出来ますが順番入れ替えはできず、アドレスの書き替えもできないので、たくさん並べたり、他人が使う場合には混乱する気も。

「最近使ったサーバ」「◎」

「+」ボタンに右のボタンを押すと、以前使ったサーバが4つほど表示されます。「サーバアドレス」フィールドが変わるだけなので、自動で接続はしてくれません。残念!

「ブラウズ」

LAN上で何かしら共有できるフォルダ、ディレクトリを持っているサーバ、Mac、Windowsが並びます。あくまで扉が見えるってだけで、カギ持ってないとつながらないッスよ。

種類にMac/PCと表示されますが、そのマシンがMacかWindowsかを示してるのではなくMac語を話せるか、Windows語を話せるかって意味ですね。昔のWindowsサーバはMac語を話せましたし、Macなら今でもWindows語を話せます…ただしジェネレーションギャップが出て話せないこともありますが。

「接続」

このボタンで接続スタートです。あちらさんがOKならログイン名とパスワードの入力画面が出ますから、聞いてる通りの情報を入力してください。自分が使えるボリュームの選択画面か、ウィンドウが表示されるはずです。
ただし自分用のボリューム、フォルダの割り当てが無い場合は、ログイン出来てもアクセス先が無くてエラー、なんてこともあります。ログイン管理とボリュームの権限や容量割り当ての管理は別なので、こういった障害もあり得るわけですよ。
あと、ログイン名やパスワード入力時の大文字小文字の違いには注意してくださいねー。

「このパスワードをキーチェーンに保存」は、ログイン名のパスワードも保存しとくチェックです。セキュリティ上いろいろある気もしますが、チェックすると入力の手間が無いので使い勝手は良いです。ログイン名を切り替えて使いたいなら避けた方がいいですね。

 

接続可能なボリューム

OSXの「サーバへ接続」はバージョンによって挙動、設定が異なってメンドイ、というのが管理者的なホンネです。基本的にはセキュリティ強化、速度アップに向かってますが、セキュリティ云々って手間に直結するんですよね…
基本的にログインには匿名ゲストか、(登録済みの)ログイン・ユーザ名を使います。

Mac同士 afp://

 接続したいMac側の「コントロールパネル/ファイル共有」にユーザ、フォルダ、アクセス権限が設定されていればアクセス可能になります。OSX10.9同士(以降?)なら、ユーザ名の代わりにAppleIDでもログインが可能ですね。

WindowsServer2003まではService for Macという名前でMacからの接続機能が付属していましたが、WindowsServer2008以降は機能が抜かれてます。別会社の作ったアプリケーション(Acronis社ExtremeZ-IPなど)をサーバにインストールすればMac語(AFP)は話せるようになります。つっても面倒で都合悪い部分多いですけどね。

ファイルのコピペやらでイラっとくる読み書き権限については、OSXのバージョン進化によるセキュリティ強化の都合といいますかそういう感じで、OSX10.3からOSX10.9へ切り替えると浦島太郎どころの騒ぎじゃないレベル。OSXをアップグレードしたらサーバに接続できなくなった! なんてのは、セキュリティ強化の都合だったりします。Mac同士でもバージョンがちがうと「ファイアーウォール」を切らないとダメとかいろいろあったりするのもそれが理由。

 ちなみに「サーバアドレス:」で書いたように、最新のOSX10.9ではMac同士でもWindows語を使ってファイル共有したがります。どういうことデスかアップルさん…?

Windowsへアクセス smb:// cifs://

 WindowsXPや7、8、Windowsサーバへ接続したり、場合によってはMac同士でもWindowsッの面をしてアクセス可能です。ちなみにsmbはマイクロソフト独自の接続プロトコルで、cifsはsmbの仕様を公開して一般で使えるようにしたもの。

 注意するのはOSX10.7以前と10.8以降の扱いです。OSX10.7まではsmbイコールWindows語でしたが、10.8以降はアップルが独自にsmbを再構築&拡張(以前のものはsmb1、新作はsmb2と呼ばれてます)したため、互換性が犠牲となり接続できないことがあります。
そうなった場合にはsmb://ではなくcifs://で接続してみてください。

TimeCapsuleやAirMacディスク

 Mac同士と似た感じです。TimeCapsuleはご存じのとおりバックアップ機器、AirMacディスクは無線LAN機器AirMacExpressに接続したUSB HDDのことです。セキュリティ等々の細かいことは全部任せないと逆にハマります。

 Windowsも接続可能ですが専用ユーティリティを使い、アカウントや共有(Shared)フォルダの設定が必要となります。

OSXサーバ afp:// smb:// cifs://

 OSXサーバはサーバ専用に開発されたOSではなく、OSXにサーバ管理アプリ(と多少の機能)を追加したもの。というか、OSX自体がそもそもサーバOSの一種ですよ! 扱い的にはMac同士の接続と同じです。通常のOSXとちがうのはファイル共有用のユーザや共有ボリュームの管理アプリがあるぐらいでしょうか。

 3年前までXserveというサーバ専用ハードも販売されていましたが、現在はMacProとMacMiniのサーバモデルだけです。有償なのは分かってるから対応をお願いしますと頼んでも、すでに「部材が無いので対応できません」って返事が来ます。すごいぜアップル。

各種サーバOSの共有ボリューム (nfs:// http://)

サーバ用途のボリュームをマウント(nfs)したり、ブラウザ用プロトコル(http)を使ってネットのボリュームへ接続することも可能です。
ちなみにwebDAVは.Mac/MobileMe/iDiskで使われてましたが、移行先のiCloudでは「サーバへ接続」を使わず自動同期(書類とか)を行ってます。

FTPサーバ ftp://

 FTPサーバへ接続……は出来ますが、ダウンロードのみです。これについてはホント問い合わせが多いんですが、ずーっと前からOSXの仕様なんですよ。読み出し専用、ダウンロード専用ボリュームとしてしかマウントできません。

 「Mac OS X 10.2: Finder で FTP サーバにコピーできない」http://support.apple.com/kb/TA21175?viewlocale=ja_JP

 OSXにはftpクライアントのプログラム(ターミナルでコマンド叩く)は入ってますし、FTPサーバとしても動きます。ですが「サーバへ接続」ではFTPクライアントとしてサーバへの送信やファイル操作が出来ません。ダウンロードだけです。

注意点

(かなり強引な)AFPボリュームとSMBボリュームの違い

AFP(Mac語)とSMB(Windows語)は混ぜると危険です。何が危ないって、文字化けが発生するってことですよ。Macでは半角スペースや各種記号をファイル名に使えますが、WindowsはほとんどがNG。なのでファイルの一覧表示すら許して貰えない可能性があります。

また基本で使ってる文字コードもちがいますから、接続プロトコルによっては日本語ファイル名が謎の英数字列と#とか~にバケます。ファイルを投げる側は気づきませんが、受け取る側は泣きながら黙って名前を換えてる可能性もありありです。

なので、できればデータをやりとりする接続プロトコルは統一するか、OSを統一しましょう。
それが難しいなら(いや難しいでしょうけど)「ファイル名は英数字と-のみ」といった単純なルールにしときましょう。

同じ言葉を話すことで、誤解の可能性を減らすって感じでしょうかネ。

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