いまさら聞けないあれこれ  AdobeCC、DTPだけじゃもったいない

全部入りはお得というか、1本か全部入りかしか無いからとりあえず全部入りAdobeCCを契約している皆さん。なんとなくインストールしたものの、よく分からないまま放置してるアプリが山ほどありませんか?
今回は2013年9月現在でAdobe Creative Cloudで利用可能なアプリの解説です。

■AdobeCCのカテゴリー分け

AdobeCCのソフトにもどのあたりが守備範囲かざっくりで区分けされています。もちろん複数のカテゴリーに入ってるソフトもありますよ。

Web
オーディオ / ビデオ
グラフィックデザイン
ゲーム
パブリッシング
モバイル
写真
(「すべて」にはあるよ)

出版印刷業界であればグラフィックデザインとパブリッシングですが、どちらもウェブやeBookなんかも範疇に入ってますので「何コレ?」ってソフトも並んでます。まー普通はIllustrartor、Photoshop、InDesign、あとAcrobatぐらいしか使ってないんじゃないでしょうか。

Adobe的にプッシュしたい大人の事情もありますから、何でコレ入ってんの?ってのは野暮かもしれません。

■(たぶん)ダウンロード数ベースの人気順

ここからはダウンロードセンターの「すべて」「人気の高い順」で解説していきます。長いですよ!

 Photoshop 画像修正・色調整
写真に限らず画像の編集と合成ソフト。単体販売ではバリエーションもありますがCCにはPhotoshop Extendedが付きます。ご存知とは思いますが、あくまで補正ツールですから、後ろ向いてる人をボタン一つで振り向かせる機能は付いてませんよ!
 Illustrator イラスト・グラフィックデザイン
ベクトル画像やイラスト作成の業界標準ツール。図版制作に図面や地紋の作成、チラシや雑誌のレイアウトにも使われていますね。ウェブや動画、ゲームでも素材、パーツ作り用として利用されています。PDFをむりやり開くために使われることも。
 Acrobat XI Pro PDF修正・PDFフォーム作成
PDFの編集やフォームの作成や注釈追加など。AdobeCCにバンドル、って感じでProが付いてきます。脆弱性云々の対策でアップデートがしょっちゅう出てるイメージがあります。
 InDesign エディトリアルレイアウト
ページのデザイン、レイアウトソフト。デザイン出版印刷業界のスタンダード。レイアウトはIllustratorでも、印刷データとしてまとめるためにInDesignが使われることも多いです。最近では電子書籍データへの変換機能が追加されてます。
 Dreamweaver ウェブサイト構築
Webサイトとモバイルアプリケーションのデザインソフト。元は他社ソフトでしたが会社合併後AdobeのWeb制作ソフトは捨てられ、こいつがプッシュされることに。ウェブ業界の流れにあわせて、機能強化の速度は相当なものに。
 Edge Animate HTML5でのアニメーション制作
Flashの切り替え先として作られたウェブ向けアニメーション制作ツールです。iOSのflash使わないムーブメントと、そろそろflashもねーHTML5もルールが固まってきたしねーって流れで生まれました。AdobeCCの契約無し、無料(AdobeIDは必要)で利用出来るのはflashから切り替えたい本音の現れなんでしょうかね。
 After Effects 動画の加工・修正
動画に映像効果を追加したり静止画の動画化を行うソフト。単体利用ではなく動画への加工修正用ですね。CGや文字を動画に追加してテロップやアイキャッチ作ったり、マスク合成や色合いの調整、ぶれや映画的な特殊効果などなど。
 Flash Professional コンテンツ制作・ウェブUI
マルチメディアコンテンツ、ゲーム制作ソフトです。ウェブやPC向けのアニメーション制作ツールでしたが、ユーザの操作周りやプログラム機能が強化され、現在はブラウザゲームや各種インターフェース(youtubeなど)に利用されてます。
 Adobe Premiere Pro ノンリニア動画編集
ノンリニア映像編集ツール。リニアはテープからテープへ移したり切り貼りするアレですけど覚えてる人どれくらい居るんでしょうか。AdobeCCに付いてくるのはPro版です。AdobeCCで映像やろうってんなら使わないわけ無いソフト。
 Adobe Muse かんたんウェブサイト構築
簡単ウェブ制作ソフト。Dreamweaverが大規模サイト、HTMLやスクリプト含めての制作用に対して、こちらは軽め、スマホ向けのそんなに激しく無いサイトを作る用です。HTMLをきっちり覚えなくても、サイトに付けたい機能をヒョイと選んで追加できます。
 Lightroom デジカメ画像調整・修正
デジタル写真の処理と編集ツール。Photoshopの冠は付いてて中身も流用多いですが別ソフト。Photoshopが多種多様な用途に広がっていったため、Lightroomはデジカメ、特にハイエンドをターゲットにした現像、修正ソフトに仕上がってます。
 Adobe Audition オーディオミキシング・編集
オーディオの録音、ミキシングソフト。オーディオファイルの編集、変換用ですね。Premiereあたりと併せて使います。以前のCSには非プロ向けオーディオ編集ソフトが付いてましたが、(他社から買った)プロ向けのAuditionに統合されました。
 Digital Publishing Suite, Single Edition 電子書籍
iOS向け電子書籍制作ツール兼アカウント。InDesignデータから変換して、操作や動作機能の追加、画像やデータの圧縮などを行うツールと、AppStoreへのパッケージや販売が可能になる(個人向け)ラインセンス付き。
 Edge Reflow スマホ・タブレット向けウェブサイト構築
レスポンシブなウェブサイトの制作ツール。同種ソフトが複数あるのは、ウェブ技術の進歩にあわせた開発の都合だと思います多分。スマホやタブレットは画面サイズがピンキリなので、サイトも固定でなく可変するのが流行、そういったサイトの制作用ですね。
 Prelude 動画管理
動画素材の管理用ツールです。動画は流して見ないと分からないわけで、あらかじめメタ情報、タグを打って管理しとかないと検索もままなりません。PremiereやStory、Media EncoderCCあたりと併せて使います。
 Behance コンテンツのマッチングサービス
作品のマッチングサービス。クリエイターのポートフォリオ公開サイトですな。残念ながら、販売機能は付いてません。
 Typekit ウェブサイトでのフォント指定
ウェブ用欧文フォントをウェブサイトに使えるサービス。モリサワあたりもやってますね。普通ならユーザの端末に載ったフォントしか使えませんが、この手のサービスに登録してサイトに仕込めばフォントが表示できます。ただしAdobeCCでは欧文のみ。
 Edge Code プログラミング向けエディタ
HTMLやJavaScriptの軽量エディタです。特別というか、ユーザの声を反映していろいろ機能を盛り込みました的なテキストエディタです。慣れてるものがあるならそっち使うとか、重いですがDreamweaverでもできるというか。
 InCopy InDesignの文字校正・編集
コピーライターや編集者向けのInDesign連携コラボツール。レイアウトデータのテキスト修正、軽い体裁の修正を可能にする、遠隔地からでも弄れます的コラボレーションツールです。日本では流行りませんね、実際。
 Edge Inspect モバイルサイト校正用キャプチャ作成
各種スマホ、タブレットとPCに仕込んで、モバイル用ウェブサイトのプレビューやキャプチャを作成する制作者向けツール。校正用にキャプチャデータ作るのが結構面倒なので、その対応ということですね。
 Kuler スマホの写真からカラーカタログ作成
iOS向けの高機能なスウォッチ、色のカタログ制作ツールです。iPhoneにインストールし、カメラで撮った画像を解析、表示色を数値化、カタログ化して、他のソフトで利用します。秋の紅葉色集とか、プールの水着色集つくれますね。
 PhoneGap Build ウェブサイトやJavaScriptのアプリ化
サイトやHTML、Javascriptのアプリ化サービスです。ほとんどサイトと変わらないようなアプリはこういうのツールを使って変換して生まれてるわけですよ。
 (Behance) ProSite Behanceの管理
Behance(ポートフォリオサイト)の制作と管理ツールです。簡単なサイト構築ツールって感じですね。
 Adobe Scout Flashの動作解析
Flashの解析ツールです。表示やスクリプトの処理速度や動作のタイミング、容量やメモリ使用量など、レスポンスやユーザビリティの追求に以下略。ゲームアプリの制作ではミリ秒単位ギリギリまで攻める必要もありますが、出版印刷業界とは縁が無いような。
 Fireworks ウェブ向け画像制作
ウェブ向け画像制作ツールです。これも元は合併した会社のソフトで、ぶっちゃけウェブ向けIllustratorみたいなもの。ゼロ年代のウェブデザイナーには必須でした…が、すでに開発は終了してCS6がインストールされます。ウェブ向け機能は様々なソフトに派生してきましたが、逆に他のソフトに吸収されてFireworks自体をざっくり切るってことなんでしょう多分。
 Creative Cloud AdobeCCのソフト管理常駐アプリ
AdobeCCの管理ツールです。インストールやアップデートやBehanceの通知を行います、というか、とりあえずインストール必須。Managerとか名前に付ければ良いのに!って管理担当者として思わないでもありません。このツールがインストールできないとAdobeCCのソフトが使えないので、バグってたりすると超面倒なことになります。というか、なりました実際。
 Story Plus 台本管理
シナリオ作成、レポート作成、スケジュール管理の連携ツールです。動画制作でのスケジュール管理や脚本制作など、縁がない人にはホント縁がありません。それに英語版だけですしね! 動画系の人たちからInDesignやInCopyもそんな風に見られてるような気がします。
 Bridge ファイル管理・プレビュー
ファイル管理ツールです。各種ファイルのプレビューやメタ情報(写真のExif情報やタグなど)を表示しつつ、ドラッグ&ドロップでファイル操作したりとか。デザイン、制作、編集段階で便利です。いや使わないのはもったいないですよ。逆に製版印刷分野ではファイル名ベースでの作業が多いので、あまり縁は無いかもしれません。
 Business Catalyst ウェブサイト構築・サーバ代行
Web サイトの管理サービスです。アドビ管理のサーバを間借りする形ですね。ひな形を作って同種サイトを複数同時に公開したり、スマホやタブレットのサイズに応じてデザインを可変したり、アクセス解析やSEO対策をしたり、簡易ながらオンラインストアを立ち上げたり、入力フォームの整理や管理、メルマガの発行などなど。良いことだらけですが、今のところは欧米向け(US/EU/AU)のみ。
 Edge Web Fonts ウェブ用フォント検索
ウェブサイトで使える欧文フォントの検索サービスで無料です。Adobeの考えではEdge Web Fontsで探して、Typekitで組み込むって構図を望んでる模様。つっても、無料のフォントならEdge Web Fontsだけで組み込めることも多いですが。
 Photoshop Touch モバイル向けPhotoshop(別売り)
iOS/Android版のPhotoshopです。購入は別口でAdobeCCを契約してるからって付いては来ません。AdobeCCのダウンロードセンターで並んでるのにヒデェな実際! いや、失敬。 安売りPCの黄ばみディスプレイでデジカメ画像を見るよりは、iPadあたりを使うほうが良い気もします、それなりに品質は安定してますし、高精細ですし。
 Gaming SDK ゲーム開発用プログラミング環境
Flash系プログラム言語を使ってのゲームアプリ開発環境です。アクション、シミュレーション、RPGとか気軽に…は作れませんが、まぁそんな感じで。この手の開発環境は日進月歩で、単独で提供してる会社と戦うにはadobeは大きすぎる気もしますねー。
 Flash Builder Flashアプリ用プログラミング環境
Flashアプリ、モバイルアプリの開発環境ツールで、こちらはFlash Professionalよりもプログラミング寄り、というか完全にプログラムを使っての開発用。なのでアニメーション制作画面やコマ送りはありません。
 Ideas iOS向けお絵かきアプリ
iOS向けのIllustrator…というかイラストソフトというか、お絵かきアプリの一つです。データがベクター(線)で保存されるので、Illustratorに流用可能。指よりはスタイラスがあったほうが良いかもしれません。以前は有料でしたが現在は無料ですヤッタネ!  払い戻し期間があったなんてウッソ聞いてない
 SpeedGrade 動画での色調整
動画向け色調整ソフトです。静止画にも使えなくもないですが、Photoshopでやっちゃいますわな実際。
 ExtendScript Toolkit JavaScript開発環境
Adobeのソフト向けのJavaScript開発環境です。ウェブサイト向けに開発されたJavaScript言語は、Adobeソフトのプラグインや自動化スクリプトなどにも利用されてます。
 Extension Manager AdobeCCの拡張機能管理
AdobeCC系ソフト拡張機能の管理ツールです。動画系だとサードパーティ開発の拡張機能を追加する機会が多いんじゃないでしょうか。形式変換とか他のアプリデータの読み込みとか。出版印刷系では、InDesignは細々とした機能が拡張機能扱いで組み込まれてますので、縁が無いわけでも。

▼Creative Cloudのパネルには存在するもの

 Exchange Panel
Extention ManagerはAdobeCC全体での管理で、こちらは個別のソフトに取り付いて検索や購入へ誘導するパネル、ウィンドウです。Illustratorなら追加ブラシとか、バーコード制作ツールとか。残念ながら全て英語ですけどね!
 Touch App Plugins
スマホ、タブレット向けのTouchアプリを読み込むプラグインで、勝手に付いてきます。特に気にしなくておk
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